過去に出題された国家試験問題にチャレンジしよう!!

過去に出題された国家試験問題を2問出題します。
問題は定期的に入れ替えを行います。

103回 問207【正答率:54.8%】

35歳女性。かぜの症状緩和のため、一般用医薬品を購入する目的で薬局を訪れた。患者情報及び相談内容は以下のとおりであった。

症状:筋肉・関節の痛み、肩こり、鼻水、くしゃみ、のどの痛み、せきの順に症状がつらい。
治療中の疾患:現在なし。
相談事項:明日、社内健康診断で血液検査と尿検査をする。以前、総合感冒薬を飲んだときに尿の色が鮮やかな黄色になったことがある。明日の尿検査の際、採尿カップ内の尿に色が着くと恥ずかしいので、尿に目立った色が着かないかぜ薬を希望する。


(物理・化学・生物)この患者は以前に総合感冒薬で尿の着色を経験している。その原因と考えられる化合物はどれか。1つ選べ。なお、一般に、長い共役系を有する化合物は可視領域の光を吸収する。

103回 問210【正答率:56.4%】

6歳男児。体重20 kg。身長120 cm。扁桃炎と診断され、この男児の処方箋を、母親が薬局に持参した(処方1)。

(処方1)
セフジニル細粒10%
 1回0.5g(1日1.5g)
 1日3回 朝昼夕食後 5日分

セフジニル細粒10%の添付文書には、「通常、小児に対してセフジニルとして1日量9~18 mg(力価)/kgを3回に分割して経口投与する」と記載されている。
お薬手帳を確認したところ、男児は鉄欠乏性貧血で溶性ピロリン酸第二鉄を服用していることが判明した(処方2)。

(処方2)
溶性ピロリン酸第二鉄シロップ5%
 1回4mL(1日12mL)
 1日3回 朝昼夕食後 14日分


(物理・化学・生物)セフジニルは鉄イオンに配位し、キレートを形成する。矢印で示したセフジニルの原子のうち、鉄イオンに最も配位しにくいのはどれか。1つ選べ。