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メディセレ薬局 現場からの声

漢方薬の基礎ついて

皆さん、こんにちは!
今回は漢方薬の基礎について取り上げたいと思います。

まずは漢方理論についてです。
実証科学である西洋医学が病気の原因を究明することを大切にし、再現性、客観性を重視しているのに対して、漢方薬は心と身体は一体のものであるという考え方(心身一如)が貫かれています。
生体の偏位やねじれを正常に戻そうとするのが基本姿勢であり、各個人の持ち合わせている自然の治癒能力を高めて病変に対処していきます。
化学合成された物質がほとんどである西洋薬に対し、漢方薬は一つの薬方が原則として二種類以上の生薬で構成されているため多成分です。
つまり、一つの薬方で色んな病状に対応できるのです。

漢方薬の基礎概念としてよく使われる言葉として「陰陽五行説(木火土金水)」「気血水」「五臓(肝心腎脾肺)」があります。
自然界のバランスを表す五行の理論を人体の臓腑にあてはめ、「気血水」で構成された人体と、相互に影響しあい調和することで、様々な生理機能を営んでいるという漢方の基本的な考え方を示す言葉で、いわゆる「証(患者の現在の状態)」を判断する指標となります。
「証」には「寒証」「熱証」「実証」「虚証」など様々あります。
足りないものは補い、余分なものは排出するなど、「証」に合わせて体のバランスを整える漢方薬が処方されます。

漢方薬を製造販売しているメーカーは多数ありますが、代表的なメーカーに「ツムラ」や「クラシエ」が挙げられます。
まず「ツムラ」漢方の特徴として①基本用法は1日3回、②顆粒剤を採用(苦味や臭いをマスキング)、③製品ラインナップが豊富、などが挙げられます。
対して「クラシエ」漢方の特徴は①基本用法は1日2回or3回など選べる、②細粒剤を採用(服用量が少ない)、③錠剤・丸剤もある、などが挙げられます。
患者さんの好みや生活習慣などを踏まえて、処方選択できると言えますね。

最後に、漢方薬を飲むのが苦手な方について、上手な飲み方をお伝えします。
まず多めの真水か白湯を用意し口に含みます。
そして舌の上にお薬の山を盛るようにこんもりまとめ一気に飲みます。
そこからさらにたっぷり水を飲みます。
飲み方を工夫することで、味を感じにくくすることが出来ます。

今回は以上ですが、薬学生の皆様は漢方薬についていかがお考えでしょうか?
是非参考にして下さい!

メディセレ薬局 管理薬剤師 密原 将志

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