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薬局における新型コロナウイルス感染症の経口治療薬の配分・整備ついて

皆さん、こんにちは!
今回は薬局における新型コロナウイルス感染症の経口治療薬の配分・整備ついてお話したいと思います。

整備についてお話する前に、簡単に、経口治療薬をご紹介いたします。
経口薬の開発が急加速していますね。
候補としましては「モルヌピラビル(メルク社):1日2回5日間経口投与」、「パクスロビド(ファイザー社):1日2回5日間経口投与」、「S-217622(塩野義製薬):1日1回5日間経口投与」といったとこでしょうか?経口薬の詳細な比較は避けますが、いずれにしましても今後大いに期待される医薬品である事に間違いはありません。

先日、新型コロナ経口薬に対応する薬局をリスト化するよう厚労省が事務連絡を発出しました。
要望としましては2次医療圏に少なくとも1薬局以上の整備をという事です。
今後、COVID-19の経口治療薬が国内で実用化された際、その供給量が限られる場合には、安定供給が可能になるまでの間、厚労省が所有した上で、医療機関の処方に基づき必要な患者に届くよう配分することが想定されています。
特に自宅療養者等に対して、外来診療後に院外処方として処方される場合には、治療薬を滞りなく提供できるよう、地域の医師会や薬剤師会、医薬品卸売業者等と連携の上で地域において対応する薬局をあらかじめリスト化し、経口治療薬を配備する体制を整備する必要があるという事です。
対応する薬局は、自宅療養者等の治療体制に対応・協力する薬局(地域連携薬局を含む)のうち、厚労省が2020年4月10日に発出した「新型コロナウイルス感染症の拡大に際しての電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取扱いについて」(0410対応)に基づき、電話などでの服薬指導や薬剤の配送を行っており、かつ夜間・休日、時間外、緊急時の対応(輪番制も含む)ができることを要件としています。
また、留意事項として、(1)薬局から患者宅等に薬剤を届ける場合における配送費等については、「薬局における薬剤交付支援事業」が活用可能である、(2)処方・調剤の流れ、医療機関と薬局の連絡等の手順などを確認できるようにしておく、(3)医療機関の緊急連絡先も薬局に共有できるようにしておく、(4)リストに掲載された他の薬局が経口治療薬を必要とする際に、地域連携薬局など薬剤の供給の役割を担う薬局を定める場合に、リスト中にその旨を記載すること、などを挙げています。
以上が概要となりますが、各薬局・医療機関への配分方法、発注・納入の流れ等の詳細については、追ってお示しされる予定となっています。

 まだ詳細がはっきりとしていない段階で、現場の薬剤師としましては対応に不安な点もありますが、個人的にも患者さんによりよい対応ができるように尽力したいという想いです。
薬学生の皆様は今回の件ついていかがお考えでしょうか?是非参考にして下さい!

メディセレ薬局 管理薬剤師 密原 将志

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