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メディセレ薬局 現場からの声

鉄のお薬について

皆さん、こんにちは!新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るう中、体調はいかがでしょうか?今回は以前にも取り上げたのですが「鉄」についてです。
そして今回は主に鉄の薬や検査値について取り上げたいと思います。
体調不良を感じる場合、実は、「鉄」が不足しているケースが少なくなく、鉄欠乏症は世界的にもっともよく見られる栄養問題のひとつです。
鉄が不足すると鉄欠乏性貧血を起こします。
機能鉄が不足すると、貯蔵鉄から不足を補っていますがこの貯蔵鉄も底をついてしまうと、酸欠状態が起こって息切れ、動悸、めまい、疲労などの症状が現れ、鉄欠乏性貧血になってしまいます。
そんな鉄欠乏性貧血を改善する薬がいくつかあるのですが、最も使用頻度が高いとされるのが「フェロミア(クエン酸第一鉄)」であり、主な特徴としましては以下が挙げられます。

・「クエン酸」という鉄吸収促進物質が配合されている
・非イオン型(イオン型は胃粘膜を刺激する)
・酸性~塩基性の広い範囲で溶解し、pHが高い食後でも吸収に影響がでない
(ただし添付文書では吐き気軽減目的で食後投与と記載あり)
・塩基性でも吸収されるため胃切除患者においても吸収される
・錠剤と顆粒があること、後発品がある
「フェロミア」以外では「フェルム(フマル酸第一鉄)」「フェロ・グラデュメット(乾燥硫酸鉄)」「インクレミン(溶性ピロリン酸第二鉄)」があります。
これらは「フェロミア」で挙げたような特徴ではありませんが、「フェルム」と「フェロ・グラデュメット」は徐放性にすることで急激に胃に鉄が放出されるのを防ぐことで胃粘膜刺激を抑制し、吐き気を出しにくくしていますし、「インクレミン」はシロップ剤であり主に錠剤、顆粒剤、カプセル剤が服用できない子供や高齢者に使用しやすいのが特徴です。
また「慢性腎臓病患者における高リン血症の改善」のみ適応だった「リオナ(クエン酸第二鉄)」という薬が2021年3月新たに「鉄欠乏性貧血」の適応も取得されたニュースも記憶に新しいです。

 検査値に関しても少し。
鉄欠乏性貧血の場合、「血清鉄」が低下しています。
そしてトランスフェリン(不飽和鉄結合能)が上昇しています。
つまり、鉄飽和度が低い状態となっています。
そしてフェリチン(貯蔵鉄)は消費されることでこちらも低下した状態となっております。
貧血に関連するその他の検査値として「赤血球数」「ヘモグロビン(血色素量)」「ヘマトクリット」「ビタミンB12」「葉酸」「エリスロポエチン」「ビリルビン」「LDH(乳酸脱水素酵素)」「血小板数」「白血球数」なども関連します。
これらを総合的に解釈し様々な慢性の病気と区別しております。

薬学生の皆様は「鉄」についていかがお考えでしょうか?是非参考にして下さい!

メディセレ薬局 管理薬剤師 密原 将志

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