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メディセレ薬局 現場からの声

鉄の重要性について

皆さん、こんにちは!
新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るう中、体調はいかがでしょうか?

今回はコロナ関連ではなく、ある栄養素について取り上げたいと思います。
それは「鉄」です。

鉄は、肉や魚・野菜などに含まれる栄養素で、細菌や植物、動物などあらゆる生き物に必要であると考えられています。
体調不良を感じる場合、実は、「鉄」が不足しているケースが少なくなく、鉄欠乏症は世界的にもっともよく見られる栄養問題のひとつです。

ご存知の方も多いと思いますが、栄養素の鉄には2種類あり、それぞれ「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」と呼ばれています。
「ヘム鉄」は二価鉄(Fe²⁺)で主に肉や魚に含まれるものをいい、「非ヘム鉄」は三価鉄(Fe³⁺)で主にひじきやほうれん草といった野菜類、プルーンなどの果肉に含まれるものをいいます。
前者の「ヘム鉄」の方が後者の「非ヘム鉄」より圧倒的に吸収率がよくなっています(前者が約10~20%の吸収率、後者が約2~5%の吸収率と言われています)。
「ヘム鉄」の場合、そのまま摂取でも吸収率が良いですが、「非ヘム鉄」の場合ですと、やはり吸収率に不安があるので、例えば、CPP(カゼインホスホペプチド)やビタミンCを一緒に摂ると吸収率が上がります。

また、酸っぱいものや辛いものを食べて胃を刺激するのも効果的と言われています。
一方、紅茶、コーヒー、緑茶に含まれるタンニンは、非ヘム鉄の吸収を妨げると言われており、注意が必要です。

では、体内での鉄の構成はどのようになっているのでしょうか?通常、健常成人の総鉄量は約3~4gで蛋白と結合して存在しています。
そのうち約2/3はヘモグロビンと結合して赤血球中で存在(鉄はヘモグロビン⇒赤血球が作られるのに必要)し、約1/3はフェリチンなどのタンパク質と結合し貯蔵鉄として様々な細胞(脾臓、肝臓、骨髄、腸など)に広く分布しています。
残りの約0.1%はトランスフェリンという鉄を運ぶたんぱく質と結合し、血漿中に存在しています(これを血清鉄と呼んでいます)。
鉄は人の体にとってとても大切ですので、すぐに取り出せるように貯蔵されており、再利用されるシステムになっています。

では、鉄が不足するとどうなるのでしょうか?そう、「色々」です。
代表的な疾患として「鉄欠乏性貧血」が有名です。
症状として「動悸、めまい、肩こり、頭痛」「皮膚、爪、髪の毛、粘膜のトラブル」「あざ、歯茎の出血、抜け毛など」力の低下、イライラ感」「食欲不振」「抑うつ感」「疲れやすい」「むくみ」など様々です。
鉄不足は特に男性より女性に多く、月経血からの鉄喪失、無理なダイエット、妊娠や出産などが主な要因とされています。
これら要因により、鉄の供給が間に合わなくなり、貧血になるおそれが高まってしまいます。
女性は積極的にヘム鉄を摂ることをお勧めしております。
「鉄」のことを色々長く書いてしまったので、鉄のお薬や検査値についてお話しについてはまた今度という事で・・・・

薬学生の皆様は「鉄」についていかがお考えでしょうか?
是非参考にして下さい!

メディセレ薬局 管理薬剤師 密原 将志

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